<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 春が来ました | main | やわらかな緑の季節 >>
日焼け止めの正しい選び方・使い方
ブログをご覧の皆さま、こんにちは♪
皮膚科医の加藤です。
お陰さまで、札幌こころの森クリニック皮膚科は間もなく3周年を迎えます🍀 
少しずつですが、地域の皆さまに知って頂けるようになり、日々感謝気持ちで診療しております😊
これからも、丁寧な説明と安心安全の診療を心がけ、また皮膚の健康と同様に、皆さまの毎日の生活がより豊かに潤いのあるものとなるよう、
有意義な情報を発信していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します🙇


実は丁度2年前も同じような書き出しでブログを担当していました(
今が肝心‼ 紫外線対策2013.05.29 Wednesday http://blog.mentalforest-clinic.com/?page=6)。今回は紫外線対策の鍵となる日焼け止めについてお話していきたいと思います。

先ずは少しおさらいを…

外線とは
 紫外線(Ultra Violet ; UV)は、波長の長さによってA波(UV-A)B波(UV-B)C波(UV-C)に分けられ、オゾン層を通過し地表に届くのは、UV-AとUV-Bの一部です。
   曇りや雨の日でも少量ながら降り注いでおり、また直射日光だけでなく、地面や水面、冬場では雪による反射にも注意が必要です。
 


外線がお肌に及ぼすダメージ
 (1) UV-A
 波長が長く、半分近くが真皮層にまで届き、皮膚を黒くさせる色素沈着(サンタン)を起こします。
 長期的な影響としては、お肌の弾力に関わる弾性線維や、膠原線維にダメージを与え、シワやたるみなどの肌老化を引き起こします。
 

 (2) UV-B
 波長が短いので真皮までは到達せず、浴びた直後から表皮に作用し、皮膚が赤くなる炎症(サンバーン)を起こし、しみ、ソバカス、または乾燥の原因となります。

   

外線対策グッズ
 (1) 日焼け止め 
 〜選び方〜
 日焼け止めの強さは、SPFPAという数値で表されます。
 
*SPF(Sun Protection Factor)とは、
 UV-Bを何倍防ぐことが出来るかを表します。
 何も塗らない時に20分で皮膚が赤くなり始める場合、SPF25の日焼け止めは20分×25=500分(約8時間)まで、皮膚が赤くなるのを防ぐことが
 出来ます。 

 
*PA (Protection grade of UV-A)とは、
 UV-Aをどれくらい防止出来るかの指標です。
 PA+ 効果あり (UV-Aカット値; 2以上4未満)     
    PA++ かなり効果あり (UV-Aカット値; 4以上8未満)
 PA+++ 非常に効果あり (UV-Aカット値; 8以上16未満) 
   PA++++ 非常に効果あり (UV-Aカット値; 16以上)

 

おおよその目安として、日常生活ではSPF30、PA++程度屋外での活動・スポーツの時にはSPF50、PA+++程度を選ぶと良いと言われています。シミ・シワ治療中は、やや強めのものを選びますが、数値が大きければ安心というものではありません。お肌への負担や、塗りムラ、こすれ、汗によって落ちてしまうこともあります。 過信し過ぎず、他のグッズ(帽子、日傘、サングラスなど)による対策も併用しましょう。


〜紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違い〜

日やけ止めには、紫外線散乱剤(以下;散乱剤)と紫外線吸収剤(以下;吸収剤)が使用されており、どちらか一方のみを使用したもの、両方使用しているものとがあります。吸収剤より散乱剤の方が肌に優しいようなイメージを持っている方が多いと思いますが、実はどちらかが絶対良いとは言えないのです。

散乱剤は、紫外線を反射・散乱させて防御しますが、吸収剤は紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変化させて放出します。両者を比較すると紫外線カット効果は吸収の方が高くなりますが、肌への負担は散乱剤の方が軽くなる傾向があります。また使用感としては、散乱剤は白色無機粉末剤を使用しているので、肌にのせた時に白浮きして見えることがあります。吸収剤は透明で他の分子と結びつきやすい性質から、軽い感触となる傾向にあります。しかしながら現在では、技術革新のお陰で両者共に欠点をカバーするような製品がたくさんあります。

 

特に敏感肌の方は、皮膚科専門医に相談の上、選ぶことをお勧めします。

 
   
  

〜塗り方〜
日焼け止めは、ムラなく、そしてこまめに塗り直すことが大切です。 顔の場合、パール大1個分を手に取り、数カ所 ( 額、両頬、鼻、顎など )に置き、指の腹を使って優しく伸ばします。これをもう一度繰り返します。

                    
メイクをしていたり、塗り直しが難しい場合、髪の毛の日焼けケアには、スプレータイプのものを適宜使うのも良いかと思います。
選び方同様、塗り方(使い方)も大切です。
当院では、白浮きしにくく石けんで落ちる使いやすい日焼け止めをお勧めしています。