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もっと知りたい!アトピー性皮膚炎
ブログをご覧の皆さま、明けましておめでとうございます門松
皮膚科医師/アロマセラピストの加藤 優子です。
本年、札幌こころの森クリニック皮膚科は開設3年目を
迎えます。
少しずつ、少しずつ…ですが、お陰さまで地域の方々の
お役に立てる自分らしい医療を展開出来つつあることを
大変嬉しく思っております。
これからも、安心してかかれる皮膚科、肌もこころも美しく
健やかになれる皮膚科を目指し、スタッフ一同、努力していく
所存です。
どうぞ宜しくお願い致します🙇 

新年初の投稿は、アトピー性皮膚炎についてです。
今後は
徐々に…ですが、HPでも皮膚科疾患・診療についても
簡単に発信していきたいと思っていますが、今回は
患者さんの視点から少し詳しく取り上げてみたいと思います。




<アトピー性皮膚炎とは>
全身に痒みのある湿疹ができ、良くなったり(寛解)
悪化したり(増悪)を繰り返す慢性の皮膚炎です。

アトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)や、
乾燥しやすい敏感肌(乾燥肌)をベースに、ダニやほこり、
ある種の食物によるアレルギーや、汗・乾燥、ストレスなどの
環境要因が重なって発症します。



 
アトピー性皮膚炎は、乳幼児期と20代前半をピークに見られますが
一方で46歳以上の患者さんも全体の1割弱を占めており、
幅広い年齢層の疾患と言えます。



<皮膚のバリア機能が重要>
健康な皮膚では、皮膚の表面の角質層が十分に潤うことで、
皮膚のバリア機能が保たれ、水分の蒸発を防ぎ、外からの
さまざまな物質が侵入するのを防いでいます。


皮膚の潤いとバリア機能を補う成分には、以下の3つがあります。
①天然保湿因子〜水分を補う〜
 角質細胞内に水分をたっぷり補給します。
②セラミド(角質細胞間脂質)〜水分を保つ〜
 水分保持作用が高く、角質細胞間を埋めて潤いを保ちます。
③皮脂〜水分を逃がさない〜
 皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。 

 

一方、アトピー性皮膚炎では上記成分が不十分であり、
肌は乾燥状態にあります。バリア機能が弱くなっているので、
アレルギーの原因となる異物(アレルゲン)や微生物が侵入しやすく
また汗などの刺激に弱くなります。
少しの刺激で痒みが出るので、そこを掻いてしまい、
掻くことで湿疹(=炎症)は悪化⇒
バリア機能がさらに破壊され、刺激物がますます侵入しやすくなる⇒
炎症はさらに拡がり痒みがひどくなる…
という悪循環に陥りやすいのです。

 

<アトピー性皮膚炎の治療>
* 湿疹など肌荒れ(=炎症)を起こしている部分には、
 ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を外用する。
   
*乾燥肌がもたらす皮膚バリア機能の破綻に対しては、
 保湿剤の
外用を中心としたスキンケアを行う
という2本立てとなります。
痒みに対しては、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を補助療法として
併用します。

また、悪化因子(アレルゲンなど)の除去も可能な限り行います。
 
医師からの治療の他に
*こまめに室内や寝具を清潔にする。
*入浴時は、きめ細やかな泡で身体をなで洗いし、
 上がったらまだ
身体が温かいうちに保湿剤などを外用する
などの日々のスキンケアが大切です。



 

<アトピー性皮膚炎の治療目標>
症状を上手にコントロールし、日常生活に差し支えない状態を
維持することです。
病気そのものを治そう(根治)と焦り過ぎることは、かえって
ストレスとなります。

定期的な皮膚科専門医の診察をうけながら、上手に病気とつきあい
根気よく治療を続けていきましょう。

 
また特に成人では、ストレスも重要な悪化要因の一つとされています。
自分に合うリラックス方法をみつけ、上手に心身のバランスを
取っていきたいものです。

 
当クリニックでは、外用方法の実践の他、スキンケア指導を始め
ストレスの緩和、リラクゼーションに適したアロマセラピーやハーブティーなど、
楽しく簡単に取り入れられるセルフケアのアドバイスにも力を入れております。

 
まずはお気軽にご相談ください
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